広告
Singin' in the Rain 「フォックスキャッチャー」 (2014・米)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「フォックスキャッチャー」 (2014・米)

Foxcatcher.jpg
フォックスキャッチャー

私は、とにかく、この3人の俳優に、賞賛の拍手を贈りたい。
スティーヴ・カレルのアカデミー賞主演男優賞はとれなくて残念だったし、
マーク・ラファロはプレゼンターでもなく、最前列の座席に座ってるだけだったけど
3人を舞台に上げて称えてあげたかったなあ~。それだけ熱演でした。
プレゼンターを務めたテイタムは、レゴのオスカー像をもらってものすごくうれしそうだった。
好感度、かなリ上がりました。(笑)

内容は・・・おもしろかったです。どちらかというと、暗く、静寂の映画でした。
場を盛り上げる音楽もない。かなりの部分を占めるレスリングはホンモノ。
息が詰まるような展開が続く。
能面のように無表情な二人の男。彼らが抱えてる苦しみには共通点があった。
それは人間が生きていく上でもっとも必要なものの欠如だった。
母の愛、温かい家庭、人々の信頼、尊敬、名誉、友人・・・
そして二人は引き合い、一人が去った。
その後には、思いもよらない悲劇が待っていた。

ネタバレです。

ottostyle.jp 高強度グラスファイバー24本骨傘 デュポン社製撥水テフロン加工 ブラックottostyle.jp 高強度グラスファイバー24本骨傘 デュポン社製撥水テフロン加工 ブラック
()
ottostyle.jp

商品詳細を見る


デュポン社と言えばテフロン加工。(笑)アマゾンだと傘がたくさん出てきた。
そう、このスティーヴ・カレル扮する、大金持ちのジョン・デュポンはアメリカ第三の財閥の御曹司。
祖先はデュポンでわかるけど、フランス移民。
火薬で商売をし、戦争の度に大儲けして財を成した。
金は有り余るほどある。しかし、本当に手に入れたいものはどんなに金を積んでも無理だった。
私がこの映画で感じる一番の悲劇のポイントはそこだ。

ジョンは大金持ちだが孤独だった。
家族は母親だけだったが、母親は何よりも『馬』を愛していた。
金に糸目をつけず良い馬を所持し、レースに出ては結果を出し喜びを得る。
一方、息子ジョンには、何の期待も、理解もしていなかった。
ジョンが唯一の幼馴染みだと思っていた友人は、母が金で雇った運転手の子どもだった。
自分が何かを成し遂げて得た立場ではないから、欲しいものの一つ“名誉”を得るために
鳥類学、貝類学・・・などを究めては本を出す。しかし満足感は得られなかった。
そこでジョンは自分も好み、この国では正当な評価をされていないレスリングに目をつける。

LAオリンピックで金メダルを獲ったにも関わらず、マーク(チャニング・テイタム)は
貧困と孤独にあえいでいた。
子ども相手の講演で、まるで無表情で淡々と話すのだが当然子どもたちの心には響かない。
華やかなヒーロー、オリンピック選手の姿ではない。
報酬は200ドル。おまけに兄と間違えられ、自分がいつまでも兄の日陰者だと思い知らされる。
粗末な家に粗末な食事。語り合う相手もいず、暇な時間に向かうのはゲーム機・・・。

そんな時、大富豪ジョン・デュポンから夢のような話が舞い込む。
自分が持っているチーム“フォックスキャッチャー”に、兄弟とも移ってこないか、という誘いだ。
条件は破格だった。
しかし家族思いで義理堅い兄のデイヴは一緒に行くことを拒んだ。
「おまえも一人でやっていけるのでは?」と、兄は弟を送り出した。

勇んで向かったマークは、フォックスキャッチャーで他の仲間たちとともに
栄光を勝ちとるための厳しいトレーニングを続ける。
マークは自分を信頼し認めてくれるジョンに心から感謝し、期待を裏切らないよう必死だった。
やがて世界大会で優勝し、結果も残すが、ジョンは次第に狂気をにじませてくる。

アスリートであるマークにコカインを勧める。
抗えないのをいいことに、彼はだんだん別の次元でマークを支配し始める。
そんなマークを、離れているデイヴは心配して気にかける。
そしてデイヴをコーチに迎える件では、「おまえなんかとらなきゃよかった。」と決定的な一言が。
侮辱され以前の周囲と同じように見下されたと感じたマークは、怒りを露わにした。
彼の中で何かがブチ切れた瞬間だった。

一度は自暴自棄になったマークだったが、兄の献身的サポートのおかげでなんとか立ち直る。
しかし、一番の目標だったソウルオリンピックでは惨敗に終わる。
元々ジョンと離れたかったマークはそれを機にデイヴ家族を残し屋敷を跡にする。

相変わらず家族を大事にし、家庭での時間も大切にしていたデイヴ。
ジョンはあるビデオを観ていた。
それは、自分が成し遂げてきた栄光の軌跡。みんなが自分を褒め称えている。
しかし・・・今、なぜ、こうなってしまったのか?

ジョンがやったことの真意はわからない。
逆恨み?精神がおかしくなっていた?デイヴに起こったことは全く理不尽な死だった。


スティーヴ・カレル。
彼の作品はたくさん見ている!
コメディアンで彼の表情でたくさん笑わせてもらった私にとって、あのジョンの固められた表情は
とても残念だった。しかしそれが、不気味さを際立たせていたとも言える。
彼が表情を出したのは、800人もの聴衆の前でマークに自分の紹介をさせる場面。
自家用ジェット機の中で、コカインを吸いながら、原稿を何度も読ませる。
そこでのちょっとしたスパルタが実に楽しそうなのだ。あ~スティーヴだな~と思う。
それと、マークが自分と同じようにあまりにも不幸な境遇だということを知った時。
少しニヤリとするんですね。その時“同類相憐れむ”という言葉が浮かんだ。
もしかしたら彼は優越感を感じていたのかもしれないけれど。

実際にあった出来事、実在する人物ということで、演技と言う面では難しいことばかりだったろう。
本物に近づけないといけないし、嘘はつけないし、大袈裟な脚色もできないし・・・
制限されることの方が多い気がする。
しかしそれを忠実にやることで、この映画にリアリティと重みをもたらしたと思う。
レスリングは全然わからないけれど、あそこまでやるには相当な努力が必要だったろうと思う。
一応コーチなスティーヴは、ゲキも飛ばさないし、ただウロウロ動き回ることが多い。
もっぱら信頼置ける優秀なコーチはマーク・ラファロの役目。
彼はレスリングの経験者だが、利き腕が違うので一からやり直したという。
彼の持ち前の温かい人柄と相まって、デイヴのやったことはものすごい説得力がありました。
人付き合いが下手で難しい弟だったけど、本当に親代わりで、温かい目で見てやっていたんだよなあ。

度々“打ち込み”の場面が登場するんだけど、イラついたマークがデイヴに荒っぽく攻撃し
鼻血を出させたりする場面があるんですよ。ケンカになるのか?とハラハラするけど
デイヴは何でもないようなフリ。ただの稽古だと。
その範囲かもしれないけれど、とにかくデイヴには器の大きさのようなものを感じた。
そしてマークも、兄に嫉妬し、コンプレックスを持っているが完全には兄との関係を壊せない。
本当に深い結びつきがあるのだな~と思った。


デイヴはジョンのことも決して尊敬はしてないし、マークの味方はしているんだけど、
険悪にはならないよう立ち振る舞っていたし、立派だと思った。
殺されるほどに恨まれることは決してないのだ。
ジョンはその時、「何か不満があるのか?」・・・と呟いていたけど・・・

ジョンは女性のニオイがしなかったけれど、そっちの人だったんでしょうかね。
母親が愛情を注がない原因も、その辺にもあった気がします。
(一説にはゲイにしてしまう原因が胎内環境にあるとも言われてますけどね・・・)
あの、マークとの、“絵画の部屋”でのトレーニングは意味深でした。やっぱり?
全くジョンを受け入れなくなった原因も、そういう行為を迫られたことにあるのかな・・・と。
ご本人存命だし、はっきりさせにくいポイントではありますよね。

キツネを放して闘犬に殺させたり、馬にレースさせたり・・・
自らが手を下さず、金だけ出して上から見ているような大金持ちの姿。
武器を提供し、殺し合いに一役を買う。自らは手を汚さない。・・・無責任な政治家みたいですね。
デュポン家の商売も、国民に誇れるものと言えるのか。
ダイナマイトを発明したノーベルは、自分がやったことを悔いてノーベル賞を設けたけれど。

私は、ソウルオリンピックで、ジョンがいろんな条件を出して、マークのコーナーに入りたがったことに、
彼が本当にしたかった望みのひとつを知りました。
バスタオルをパタパタさせながら、彼は幸せだったんじゃないかなあ?
そんな気がしました。
関連記事
スポンサーサイト
     

コメント

Secre

     
しゃれとんしゃあ☆
プロフィール

のりゴロー

Author:のりゴロー
いろんな感想を書いています

興奮してネタバレしてるのでご注意ください

劇団四季は子どものころから好きです

映画も好きです

海外ドラマも好きです

どうしようもないロマンティストだと

手相を見て言われました・・・

歳をとっても変わらないみたいです(苦笑)

よろしくお願いします

※不具合が多いFC2ブログ

 過去の記事の“???”の嵐は、
“~”が文字化けしたものです。
(いろいろ壊れた・・・)
読みにくいでしょうけど放置しています。
スミマセン・・・

それから膨大な日々の日記は、
諸事情で見れなくしています
悪しからずご了承下さい




キャナルシティ劇場について

★四季観劇の記録★

br_decobanner_20111119091902.gif

カテゴリー
月別アーカイブ
09  08  07  06  05  02  01  12  08  07  06  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  02  01  12  11  10  09  08  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05 
最近のコメント
RSSフィード
ブログ内検索
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。