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Singin' in the Rain 「ジェイン・オースティン 秘められた恋」 (2007・英/米)

「ジェイン・オースティン 秘められた恋」 (2007・英/米)

ジェイン・オースティン 秘められた恋 [DVD]ジェイン・オースティン 秘められた恋 [DVD]
(2010/03/17)
アン・ハサウェイ、ジェームズ・マカヴォイ 他

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悲しい・・・貧乏って悲しい。

愛の障害となるのは貧乏?身分の差?家族?
18世紀のイギリスで、ただ愛ある結婚を望んだ二人が大きな壁に阻まれ別れを選ぶ・・・
この時代に比べると、現代はなんとたくさんの選択肢があり、何より“自由”なんだろう!
もどかしい、苦しい・・・でもどこか潔い・・・心のままに生きた女性作家のお話でした。

あんまり好きじゃないけど・・・アン・ハサウェイ
あどけなくもあり、勝気であり、意思がはっきりしていて情熱的。
女流作家にしては軽いイメージもあったけど、魅力に溢れていてなかなかの好演でした。

ジェームズ・マカヴォイは冴えない男たち(設定上もあり・・)の中ひときわ輝き、
色気もたっぷり、ステキでした?。


以下ネタバレ。


日曜の早朝、ジェインの突拍子もないオルガンでみんなは飛び起きた。
ハンプシャーという田舎で牧師をしている父の家は貧しく、兄たちへ金を使い果たした家計は常に困窮していた。
両親は20歳のジェインにはなんとかいいところへお嫁に行って欲しいというのが
自分たちにも、何より娘の幸せのためにも一番の望みだった。

そこへ願ってもない話が舞い込む。
名士であるグリシャム夫人のかわいがっている甥ウィスリーがジェインを見初めたのだ。
ジェインにとってウィスリーは退屈で何を考えているかわからない男。
しかしオースティン家にとっては申し分ない相手だった。

トム・ルフロイはロンドンで判事をしている伯父の下、法律を学んでいた。
その生活は自由奔放、都会で不良たちとあらゆる遊びに手を出し生活は乱れていた。
こんな状態では自分の遺産を継がせるわけにはいかないと、見かねた伯父はトムを一時的に田舎へ送り込む。
友人であるヘンリーはジェインの兄だった。

家族・知人の前でジェインは得意の小説を朗読する。
最愛の姉カッサンドラと恋人のロバートに向けたはなむけの言葉という意味もあった。
ジェインに好意を持っているジョンをはじめ、皆好意的に長い長い朗読を楽しむ。
しかし遅れてきたトムは違った。ひとり退屈そうにし居眠りまでする始末。

そんな風で、二人の出会いは最悪だった。

ジェインはトムに自分の小説を“青臭い自己愛”と評され苛立ちを隠せない。
森の中でバッタリ出会ったふたりはトゲトゲとした言葉を浴びせあう。
ジェインは「女に小説は書けない。」と軽蔑されてる気がして悔しかった。

若者が集う舞踏会。
鈍臭いウィスリーはダンスを練習してきてもジェインと上手く踊ることができない。
それを上で見ていたトム。彼にお熱のルーシーからの誘いは断ったくせに、ジェインを誘う。
踊りながらも言い争いは続く。しかし計3回ものダンスで二人の距離は確実に縮まった。
それにトムが言う鋭い言葉も、ジェインの本心を言い当てている部分もあった。

ジェインは姉へ起こった出来事を事細かに報告していたが、送った手紙は穴だらけ。
トムへの思いは次々と浮かんでくる。鼻持ちならない、高慢な、横柄で生意気で・・・
そして尊大な男・・・

ある日図書室でジェインはトムに会う。
彼は読んでいた本の一部を朗読し、ジェインに意味がわかるかと聞く。
男性経験がないとわからないだろう、と。
トムは自分は少なくともジェインより見聞がある。いい小説は経験がないと書けない。
と、彼女の小説に足りない物を指摘するのだった。


ウィスリーは正式にジェインにプロポーズする。
年収2000ポンドと遺産は君の物だと。
しかしジェインは「自分はあなたにはふさわしくない。」と周囲の期待をよそに断ってしまう。

再びグリシャム家の舞踏会。
ジェインはいつの間にかトムの姿を探していた。彼は明日、ロンドンに帰ってしまうのだ。
いないと思ってウィスリーと踊っているところへトムがす?っと入ってくる。
二人は踊りながら、言葉では憎まれ口をききながらも熱い視線を交わす。

屋敷の外へ出た二人。トムはジェインが愛のない結婚をするなんておかしいと言う。
「でも私はどうすればいい?あなたは明日発ってしまうのに・・・」
ジェインは自分から初めてのキスをする。
トムは目覚めたかのように「僕は君の物だ。心も、魂も。」とジェインの気持ちに応えるのだった。
二人は全てを投げ出して、この愛を貫けるのか・・・・?


ジェインはヘンリーとイライザと共にロンドンのトムを訪ねる。
伯父に結婚の許しをもらうためだったが、一通の手紙が伯父を激怒させジェインは追い返されてしまう。
「伯父が頼りだから自分は何もできない。家族ヘの責任を果たさなければ・・・」
というトムに、
「私が頼りなのはあなたよ。」と言い、心から失望して泣きながらその場を立ち去るしかなかった。

ジェインはハンプシャーに戻ると諦めの気持ちで求婚を受け入れる。
吹っ切るかのようにロンドンで書き始めた小説の続きにペンを走らせる。
そんな時兄からトムが婚約したことを聞く。こんなに早く?
ジェインは傷ついた心を、婚約者を失くした姉と支えあいながら日々を暮らす。

障害のある兄のジョージと森を歩いている時、トムが突然姿を現した。
ジェインにキスをして「忘れようとしたが無理だ。」と言う。
ジェインは愛する人の胸を叩きながら苦しかった想いをぶつける。
二人に残された道はもはや駆け落ちしかなかった。
姉にだけ事情を告げて、二人はスコットランドに向けて馬車に乗る。
しかしジェインはトムの持っていた手紙を盗み見して真実を知ってしまう。
彼はただの放蕩息子ではなかった。彼の故郷には養わなければいけない家族がいた。
トムは金を送金して何人もの兄弟姉妹の生活を助けていたのだった。

ジェインは苦渋の決断をする。
「家族を犠牲にするとやがては心が罪悪感で蝕まれていき不幸になるのは目に見えている。」
ジェインはトムに別れを告げ、ハンプシャー行きの馬車に乗った。


家へ帰ると皆ジェインを探していた。そして帰還を喜んだ。
このタイミングで求婚するジョンに呆れながら、あの、手紙の送り主がウィスリーでなくジョンだったことを知る。



10数年が経った。



ジェインは匿名で小説を書き続けていた。
教会でヘンリー夫妻と美しいソプラノを聴いた後、懐かしい顔に再会する。
娘を連れたトムだった。
娘はジェインの書いた「高慢と偏見」のファンだと言う。
娘のたっての願いを聞き入れ、ジェインは特別に朗読を聞かせる。
トムも・・・今度は眠らずに聞いていた。そして本が閉じられると静かに拍手を贈った。

娘の名は“ジェイン”だった。


淡々と進む話だったけど、ラスト、ぐっときました。

トムが娘に“ジェイン”と名づけたと知ったとこでぶわっときました。
奥さんはたまらないけど・・・愛してたんだろうなあ?。
ジェインは42歳で亡くなるまで生涯独身だったそう・・・。
トムは立派な法律家になったんだって。

しかし彼らが一緒になれなかった理由・・・せつないというか、むなしいというか・・・。

お互いの家の貧困が大きく関わってるんですもんね。
トムもジェインもどうしようもない人間じゃないんですよ。
ちゃんと教育も受け、知性があり、生きる術も持ち、前途もある。
それなのにその時に置かれた状況で愛を諦めなければいけなかった。
悲しいですね。

あの駆け落ちを続けていたら・・・。

ジェインが言うように二人が幸せになれたかは疑問です。
不幸にする人があまりにも多かったから。
ジェインのお母さんの言葉も重かった。

「愛はあればあった方がいいけど、お金はないと生きていけないのよ。」って・・・。

ただ「高学歴・高収入のほうがいい」と結婚の条件を言ってるのとはわけが違います。
彼らの場合、生きるか死ぬかの“お金”の話ですからね。
贅沢できるか・・・という意味ではないです。
今の時代、何かすれば食べていけるから、まだ幸せだなあ。



アンもよかったけど、ジェームズ・マカヴォイの魅力は圧倒的でした。
目力がある!!


ダンスを踊っている時に、突然目の前に現れる場面・・・

ドキッとしました。

今回ちょっとワルな感じがまたいいんですよ。
クールな目でズバズバ“口撃”するところもカッコイイ。
「つぐない」で観た彼とは全然違いますね。
今回の方が情熱的で刺激的・・・な気がします。クラシカルな格好が似合うかは別にして・・・
でも黒っぽい衣装が目をひいてとても似合ってました。


面白みのなかったウィスリーが、結婚相手としてはダメだったけど、
和解して、ジェインの理解者となったところがすっごく良かった。
ぼーっとしてコケにされて、なぜか“森進一”に見えちゃったけど・・・(苦笑)

ジェインの両親、ジェームズ・クロムウェルジュリー・ウォルターズも良かったし
イジワルなオバサン、マギー・スミスもいい味出してた。

この時代の世界観にはまりました。いい作品でした。
彼女の作品を読まなくっちゃ・・・


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劇団四季は子どものころから好きです

映画も好きです

海外ドラマも好きです

どうしようもないロマンティストだと

手相を見て言われました・・・

歳をとっても変わらないみたいです(苦笑)

よろしくお願いします

※不具合が多いFC2ブログ

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(いろいろ壊れた・・・)
読みにくいでしょうけど放置しています。
スミマセン・・・

それから膨大な日々の日記は、
諸事情で見れなくしています
悪しからずご了承下さい




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