広告
Singin' in the Rain 理不尽さに涙

理不尽さに涙

「・・・僕も君の国に。その時は僕のためにブンガワンソロを歌ってくれ。」

「その時が、最高の喜びの日でありますように・・・。」



心はひとつと誓い合い、お互いに明るい未来を信じていた二人の会話。
物語前半のこのセリフが、とても意味ありげで心に残るのだが、
最高どころか最悪の状況でリナが保科に向けて歌うことになるとは・・・。


またついつい観ちゃったんです。前の放送も録画したんですけど。
やっぱり、南十字星は結構好き・・・。
ルアット兄さんはじめ、キャストが素晴らしいと思います。
憎憎しい人物は憎憎しく、懐深く潔い人物はその人柄を良く表している。
インドネシアの若き民の、日本の若き兵士たちの怒りや苦しみも伝わってくる。
舞台であるインドネシアの国の様子や舞踊を取り上げているところも目新しいし。

でも何より主役の二人がいい。

保科の阿久津さん、リナの樋口さん。
ちょっとこの役は二人以外考えられないですね?。

ラストに向けて、二人の熱演で涙でぐしゃぐしゃになってしまいます・・・。

理不尽な世界ですよ・・・戦争は。
保科の裁判の時のセリフであったけど、
「・・・大量破壊兵器での無差別殺人は罪に問われないのか?」という問いに
「あれは戦争を早く終わらせるためだ。」 と答える裁判長。(かな?)

白が黒にもなり、黒が白にもなる。
正しい主張なんて通らない、正義なんてない。
「上司が命令したからやっただけ・・・。」 そう言っても何の弁解にもならない。
だから自分の意思とは違うことをやるべきではない。
むしろ、そうせざるを得ない世界にしてはいけない。


とにかく、国の大きな力が戦争に動いてしまえば、一人一人の人権や思いなんて
軽んじられて無視されて、守られずに翻弄されてしまうということ。
いろんなもっともらしい理屈をつけて、キナ臭い方向へと国を導く人がいるかもしれない。
その時、過去に無念の死を遂げた人々を思い出し、同じ過ちを繰り返さないよう・・・
我々は自分の考えをしっかりと持たないといけませんね。
そんな想いを強くしました。


阿久津さんは、一人で歌う時はちょっと歌声がカタイな?とも思うのだけど
デュエットの時は相手を消さず、自分も消されず、キレイにハモるな?って思います。
ラダメスの時も感じましたけど。
背も高いし、アップにも耐えられるし・・・やっぱりメインをやるには貴重な俳優さんですね・・・。

藤川さん、必死で上ずる声を押さえてるような感じがする?(笑)
ティモンでは上ずりまくってますからね!ティモンはあれが持ち味なんですけど・・・

内田さんはやっぱり・・・エエ声じゃ・・・(〃∇〃)
あの歌声が4小節じゃなく“えええん”に続けばいいのに!!!


カテコ?のケチャを見て、ワハハ本舗を思い出す私をお許しください・・・・・。

真ん中のかけ声をかける人が、佐和さんというのがなんか・・・イイですね。(笑)


インドネシア


脚本でちょっと気になったこと・・・。
全体に説明くどいのは仕方ないにしても、最後のほうで、日本がインドネシアにしたことは
むしろ正解だった・・・みたいなセリフを入れているのがちょっとどうかなぁ?
オランダにずっと統治されるよりはマシだったって。
そうかもしれないけど、それで行為を正当化する・・・わけにはいきませんよね?

物語の中のニルワンのように、意のままにならないから・・・と殺された人もいるだろうし、
死ななくてもよい人が、日本人によって犠牲になっていることもないとは言えないから。
犠牲者にとっては、日本人が来てくれてありがとう、なんて絶対思えないはずだから。

戦争はいけないこと、愚かなこと・・・ということを言いたい作品ですよね?

ああすれば勝てたのに、ああすれば死ななくてすんだのに、日本は悪くないのに・・・
といいたい作品ではないですよね?

善人が命を落としてしまったことは悲劇だけれど、そもそもは欲のために
戦争を引き起こしてしまったことが悪いのだから
その戦争の中で、善悪を語るのはナンセンスな気がします。
お互いに都合のいい言い分があるのですから・・・。立場が違えば答えも変わる・・・。
戦争に加担してしまった時点で、とにかく“悪”だと考えます。

無念の死を遂げた人たちを慰めるつもりで、少しでも日本のしたことを
正当化したい気持ちはわかるけど、(実際によい行いもあったのですから・・・)
日本の手によって不幸になった人も確かにいる。
そのことを忘れてはいけないと思います。
ただ、日本がいい、悪いじゃなく、“事実”というものは知りたいし、
知らなくてはいけないと思います。それが亡くなった方への供養にもなる気がします。

保科は自らの運命を受け止めて、潔く死んでいったようにも見えますが
書き留められた遺書の中に、悔しさ、無念さは滲み出ていたと思います。
人の心も、人生も狂わす戦争を、二度と起こしてはいけないと
我々はその言葉からメッセージを受け止め、心に誓わなければいけないと思います。


関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 劇団四季
ジャンル : 学問・文化・芸術

     

コメント

はじめまして!

はじめまして。
わっこーといいます。


私も南十字星は四季の中でもかなり好きです♪
こちら側も気持ちを改めてしまいますよね。
南十字星を見ると本当に考えさせられます。

のりゴローさんの記事を読んだら考え方にすごく感動して、思わずコメントしてしまいました(笑


それでは失礼いたししました!

はじめまして~!

わっこーさん、コメントありがとうございます。

あ、お好きですか?南十字星。
私は多少好きな動機が不純なところがあるのですが・・・(苦笑)
いろいろ考えさせられる、いい作品ですよね。
ある意味浅利さん・・・四季でしか作れないものかもしれません。

こんな感想に感動していただいて恐縮です・・・。(●´ω`●)ゞ

こんな内容書くと、それこそ怖い人に目をつけられるんじゃ・・・
なんてちらっとよぎったりもしますが、わっこーさんみたいな意見を聞くと
本当にうれしいです。
ありがとうございました!

四季話は詳しくないですが、よかったらまたいらしてくださいね!
(わっこーさんで、なんだかワッキーを思い出しました。コンタクトの動画を観たとこだったので!笑)

Secre

     
しゃれとんしゃあ☆
プロフィール

のりゴロー

Author:のりゴロー
いろんな感想を書いています

興奮してネタバレしてるのでご注意ください

劇団四季は子どものころから好きです

映画も好きです

海外ドラマも好きです

どうしようもないロマンティストだと

手相を見て言われました・・・

歳をとっても変わらないみたいです(苦笑)

よろしくお願いします

※不具合が多いFC2ブログ

 過去の記事の“???”の嵐は、
“~”が文字化けしたものです。
(いろいろ壊れた・・・)
読みにくいでしょうけど放置しています。
スミマセン・・・

それから膨大な日々の日記は、
諸事情で見れなくしています
悪しからずご了承下さい




キャナルシティ劇場について

★四季観劇の記録★

br_decobanner_20111119091902.gif

カテゴリー
月別アーカイブ
08  07  06  05  02  01  12  08  07  06  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  02  01  12  11  10  09  08  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05 
最近のコメント
RSSフィード
ブログ内検索
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: