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Singin' in the Rain 2017年02月

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今さらですが・・・「火花」読みました

本当に、びっくりするぐらい今さらですが、この入院という「読書週間」に

ついについに、読みました!

そもそも購入したのは、芥川賞が決まった瞬間。amasonで即座に注文したのです。

ですから、この本は・・・第十刷。

今いったいどのぐらいまでいってるんでしょうね?


帯も・・・あったのかもしれないけど、受賞前だし、解説もなんにもない。


で、感想です。


おもしろかった!良かった!


私がお笑い好き・・・というのも影響してる?

何しろ徳永は又吉さんそのものに思えたから・・・。

いくら又吉さんが読書家であっても、いきなり経済界の話を書けったって

それで隙がなく、しかも感動できる話が書けるとは思えない・・・(失礼)

やはりお笑いの世界が一番詳しく、彼が書きたかったことでしょうからね。


何しろ、芸人間の話が濃くて深い。

失礼ながらオーソドックスな若手芸人スタイルの徳永と、破天荒な神谷。

小難しいことをいろいろ考え、人付き合いもうまくはない徳永は、笑い第一主義で

やりたいことをやる神谷に憧れを持ち、誉められたいと常に思っている。

メールひとつとっても、やりとりに当たり前の内容なんてない。

私は常に会話にオチが必要となる関西圏の噂を思い出した。

めんどうくさ~と思いながらも、ちょっとおもしろいな、とも思う。


笑いのくだりは、又吉さんの想いと、情熱もあってか、読むのに苦労した。

ふむふむ、そうなのか、そうなんだろうな、えっそんなこと考えてるの?

などと、ひたすら感心するばかり。

笑いに興味がない人にとっては、その部分はどううつるのだろうか。


ただ、二人が巻き起こすエピソードがなかなかおもしろかった。

吉祥寺からどこまでも歩いて彼女の家に移動するだとか、太鼓のお兄さんに異様にからむ

くだりだとか、赤ちゃん川柳だとか、元恋人宅から荷物を運び出すところとか・・・

とにかく登場人物は少ないが、二人の人物像がものすごく鮮明になっていく。

そしてそれに悪意がないせいか、すごく親近感がわいていく。


なんだかほっこりしたのは、神谷の恋人だった真樹さんの話。

芸人を支える女性の存在。

実際、ごまんとある話なんだろうな、と。

売れない芸人は徳永のようにバイトで生計を立てる人もいれば、神谷のように働かず

借金を重ねる人もいる。

そこには一番の理解者でありファンである女性の存在があったりする。

真樹さんはきれいで優しくて、徳永も好意を持っていたんだと思う。

ただ、彼女が働いていたのはキャバクラではなく風俗で・・・

幽霊の格好をした風俗嬢ってどんなん?・・・という疑問はぬぐえなかったけど

とにかくそこでついたお客さんと親しくなり神谷と別れるって話。

ここで目線が優しいと思うのが、10年後、公園で偶然徳永が彼女と男の子を見かけるところ。

そこで徳永は思う。


「圧倒的な笑顔でみんなを幸せにする。本当に美しい。

僕は誰が何と言おうと、真樹さんの人生を肯定する。

真樹さんに手を引かれる、あの少年は世界で最も幸せになる。

真樹さんの人生は美しい。」     (一部抜粋)


いつももやもやっと思い悩んでいる徳永が、実にはっきりと言い切っている。

このすがすがしいまでの確信。

風俗で働いていた女性を蔑むでもなく、ばかにするでもなく、彼女の本質を認めている。

私も、そんな笑顔を見せることができる母親の子どもは、きっと幸せだろうな、と思う。


それからやはり、クライマックスの解散ライブシーンでしょうか。

せつない。

ネタをそのまま見せられて、ファンの方の想いも想像できて、もちろん相方との

想いも万感に達して、涙なしでは読めないところ。勢いもある!

ただ・・・相方の山下?

最初の方、3つ謝ると言って最後のひとつを言わなかったところあったけど・・・

あそこですでに解散云々がからんでるのかな?と思ったけど・・・

正直、神谷とのやりとりが主だったので、スパークスの解散はわりと冷静に読んだ。

徳永も、意外に冷静に解散を受け止めていたから。

こんな終焉が、芸人の世界ではたくさんあるんだろうな、と思いながら。


神谷が徳永の容姿を真似して、徳永を憤慨させるところ、胸をいじってしまうところ

は正直よくわからなかった。


ただ、最後にも花火をもってきたところはうまいと思った。

最初の花火は人の無情さを露わにしていたけど、終わりの花火は実にあったかい

「人間っていいな」っていうエピソードだった。

しょぼい愛の告白の花火を、人々の拍手で盛り上げる、っていうね。

優しいよね。


とにかく繊細。繊細な中にくすっとさせるエピソード。

普通ならもっとえげつないどす黒いエピソードも盛り込めなくはなかったろうけど

常に優しさ目線。

登場人物の心の機微を実に鮮やかに表現されていた。


彼らが一生懸命に生きているだけに、こっちも泣き笑い。

又吉さんすごいです。ホント、じ~~~んときましたよ。







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劇団四季は子どものころから好きです

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歳をとっても変わらないみたいです(苦笑)

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